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ネイリスト検定1級の合格率と難易度はどのくらいか

最終更新日:2026年9月6日

結論から言うと、ネイリスト技能検定試験(JNEC)1級の合格率はJNECの公表では2025年秋期までの累計で39.98%(受験167,597人中67,001人が合格)で、ネイリストを目指す方にとって難易度の高い試験の1つとされています。2級や3級と比べて試験内容の専門性が大幅に上がり、トップレベルのネイリストに必要な総合的な技術が問われるため、十分な練習期間と対策が求められます。

なお、試験の合格率や開催ごとの詳細な実施要項、最新の制度変更などは、主催団体である「公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)」の公式発表をご確認ください。

本記事では、福岡でネイルサロン5店舗およびアイサロン1店舗を運営し、月間1,500名以上のお客様への施術を行っているUNELMAが、自社ネイルスクールとジュニアネイリストの練習店舗「りとる うねるま」での育成経験をもとに、1級の難易度や合格率の背景、現場で求められる視点について解説します。


ネイリスト検定1級の合格率の推移

ネイリスト検定1級の合格率は、他の級と比較して低めに設定されている傾向があります。

JNECが公表している累計の数字(2025年秋期まで)は次のとおりです。

受験者数 合格者数 合格率
1級 167,597人 67,001人 39.98%
2級 369,189人 162,237人 43.94%
3級 533,743人 456,115人 85.46%
合計 1,070,529人 685,353人 64.02%

出典:公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)公式サイト(2025年秋期までの累計)

1級は、受けた人の10人に4人しか受かっていません。3級が85.46%、2級が43.94%であることと比べると、
1級で急に落ちるわけではなく、2級の時点ですでに半数以上が不合格になっていることが分かります。

2級の中身と、3級から増える技術は「ネイリスト検定2級は独学で受かる?」にまとめています。

なお、上の数字は制度が始まってからの累計です。回ごとの合格率は公表されていませんので、
「今回は何%だった」という数字を出しているサイトの記載は、出どころをご確認ください。


ネイリスト検定1級の試験概要と2級・3級との違い

ネイリスト検定1級は「トップレベルのネイリストとして必要とされる総合的な技術及び知識」を問う試験です。2級や3級とどこが異なるのかを整理します。

試験内容の比較

検定の級によって、実技試験の課題や求められる技術水準は大きく変化します。

項目 3級 2級 1級
位置づけ ネイルケアの基礎 サロンワークで通用する基礎 トップレベルの総合技術
実技課題 ネイルケア、カラーリング、ネイルアート ネイルケア、カラーリング、チップ&ラップ、アート スカルプチュア、チップ&オーバーレイ、ミックスメディアアート
主な素材 ポリッシュ、アクリル絵の具 ポリッシュ、レジン、アクティベーター アクリルパウダー、リキッド、ジェルなど
試験時間 実技約65分(ケア+カラー) 前半30分/後半55分 実技150分

1級で初めて登場する「イクステンション技術」

1級の最大の特徴は、アクリル素材(アクリルパウダーとモノマー)を使用した爪の長さ出し(イクステンション)がメイン課題になる点です。

  • アクリルスカルプチュア:フォームと呼ばれる台紙を指に装着し、爪の長さを人工的に作る技術
  • チップ&オーバーレイ:ハーフチップを爪先に装着し、その上からアクリル材を被せて強度と長さを出す技術
  • ミックスメディアアート:3Dアート(立体的なアクリルアート)とフラットアートを組み合わせたデザイン技術

アクリル素材は気温や湿度によって硬化スピードが変化するため、季節や室温に応じた素早い筆さばきと正確なミクスチュア(粉と液の混合物)のコントロールが求められます。


ネイリスト検定1級の難易度が高いとされる主な理由

ネイリスト検定1級が難関と言われる背景には、技術面と環境面において複数のハードルが存在するためです。

1. アクリル素材の扱い難さ

アクリルのミクスチュアは、筆に含ませるリキッドの量とパウダーのバランスによって粘度が大きく変わります。適切な固さに調整できないと、爪の表面に凹凸ができたり、強度が不足したりします。気温が高いと早く固まり、低いと固まるのが遅くなるため、試験会場の環境に合わせた調整能力が問われます。

2. ハイポイントとピンチの精度

美しいイクステンションを作るには、爪のアーチ(Cカーブ)や最も強度が必要な頂点(ハイポイント)を均一に形成しなければなりません。
– 左右対称の厚み
– 適切なピンチ(硬化途中に爪の横から圧をかけてカーブを整える工程)のタイミング
– サイドストレートのまっすぐなライン
– キューティクル側の滑らかなグラデーション

これらを10本中指定された指すべてで揃える技術は、短期間の練習だけで習得するのは容易ではありません。

3. 150分という長時間の時間配分

実技試験は150分間ノンストップで行われます。手指消毒から始まり、サンディング、フォーム装着、アクリル塗布、ファイルによる削り、磨き、ミックスメディアアートの作成までを時間内に完了させる必要があります。どこか1つの工程でトラブルが起きると、全体の仕上げ時間が圧迫される緊張感があります。

4. ミックスメディアアートの独創性と完成度

事前に発表されるテーマに沿って、ベースカラーの上に3Dアートとフラットアートを施します。立体感、色彩の調和、テーマの表現力、爪の表面への密着度など、多角的な視点から減点方式で採点されます。


サロン現場の視点から見る検定1級と実務の違い

UNELMAでは、福岡県内でネイルサロン5店舗を運営しています。自社ネイルスクールで多くの受講生を見てきた知見、そして月間1,500名以上のお客様をお迎えする現場の視点から、検定1級の位置づけについて解説します。

検定技術とサロンワークの違い

検定試験とサロンワークには、共通する基礎知識がある一方で、実務特有のスキルも多く存在します。

項目 検定1級で重視されること 実際のネイルサロンで重視されること
主な施術内容 アクリルスカルプチュア、チップ ジェルネイル(ソフトジェル、フィルイン等)
仕上がりの基準 審査基準に沿った均一なフォルムと厚み お客様の爪質や生活様式に合ったフォルムと強度
アート手法 アクリル3D、手描きペイント トレンドパーツ、ニュアンスデザイン、マグネット等
接客・カウンセリング 試験のため会話は原則なし 爪のお悩み相談、カラー提案、丁寧な接客対応
所要時間 課題ごとに厳密な規定時間がある 予約枠に応じた柔軟な時間管理とスピード感

現在のネイルサロンではジェルネイルが施術の主流となっており、アクリルスカルプチュアの需要はサロンのコンセプトによって異なります。そのため、1級を取得しているからといって即座に売れっ子ネイリストになれるわけではなく、現場での接客力やジェルの扱い、カウンセリングスキルを別途養う必要があります。

UNELMAでも、「1級を持っているスタッフだけが施術する」という形をとっているわけではありません。資格の有無に関わらず、サロンワーク基準の厳しい社内研修をクリアしたネイリストがお客様を担当しています。

ジュニアサロン「りとる うねるま」での育成実績

UNELMAでは、スクール生や新卒ネイリストが現場経験を積むための練習店舗として、ジュニアネイリストサロン「りとる うねるま」を運営しています。

検定試験のモデルの手と、日常的にお越しになるお客様の手や爪は状態が大きく異なります。
– 爪の厚みや乾燥度合いの違い
– 反り爪、鷲爪、平らな爪など多様な爪の形状
– 生活習慣による持ちの違い

「りとる うねるま」での実践を通じ、検定試験で培った「左右対称を見る目」や「道具を衛生的に扱う基礎」は、現場でのお客様対応においても土台として活かされることが分かっています。検定で指先を細部まで観察する習慣を身につけておくことは、サロンワークでのトラブル回避にも役立ちます。


ネイリスト検定1級に合格するための準備ステップ

1級の合格を目指す場合、感覚に頼るのではなく、体系的なスケジュールを組んで練習を進めることが重要です。

1. 道具の選定とメンテナンス

使用する道具の状態が仕上がりに直結します。
スカルプチュアブラシ:毛先がまとまり、リキッドを均等に含める上質なものを選ぶ
ファイル各種:消耗したファイルは削りに時間がかかるため、適切なグリッド数のものを新品も含めて準備する
アクリルリキッドとパウダー:相性を確認し、自分が扱いやすい重合速度のメーカーを揃える

2. 工程ごとのタイム測定

通し練習に入る前に、部分的なタイムを測る練習を繰り返します。

  • プレパレーション・フォーム装着:15〜20分
  • アクリルアプリケーション(7本):40〜50分
  • ファイリング・磨き:45〜50分
  • アート作成(1本):25〜30分
  • 最終チェック・見直し:5〜10分

自分がどの工程でタイムオーバーしやすいのかを把握し、無駄な手の動きを削ぎ落としていくことが合格への近道となります。

3. モデル選びと爪のコンディション管理

検定試験において、ハンドモデルの爪の状態は仕上がりに影響を与えます。
– 爪のベッド(ピンクの部分)が広く、まっすぐ生えている方
– 指の関節が曲がっておらず、左右対称の確認がしやすい方
– 試験直前まで爪周りの保湿ケア(キューティクルオイル等の塗布)に協力してくれる方
– 長時間の練習日程を確保できる方

爪周りが極度に荒れていたり、直前に爪が折れてしまったりすると減点の対象になる場合があるため、モデルとの信頼関係を築き、二人三脚で挑む姿勢が求められます。


1級受験に向けた練習スケジュールの組み立て例

自社のネイルスクールや研修生への指導実績に基づき、受験までの標準的な練習スケジュールの一例を提示します。

試験3ヶ月前:基礎固めと苦手克服

  • 苦手な指のアプリケーションを単発で繰り返し練習する
  • ミクスチュアの大きさと水分量を一定にする練習
  • アートテーマの構図を決定し、時間制限なしで試作を重ねる

試験2ヶ月前:工程別タイムアタック

  • 片手(5本)ずつの通し練習を開始する
  • ファイリングの手順を固定化し、削りすぎや形の歪みをなくす
  • モデルの手を使った実践的な練習を週1〜2回程度組み込む

試験1ヶ月前:150分通し練習の反復

  • 本番と同じ時間帯、同じセッティングで150分の通し練習を複数回実施する
  • タイマーが鳴った時点での仕上がりをスクールの講師や指導者にチェックしてもらう
  • 減点対象となるダストの残り、皮膚へのアクリル付着、道具の汚れを徹底的に排除する

よくあるご質問(FAQ)

Q1. ネイリスト検定1級を持っていれば、サロンへの就職は有利になりますか?

一般的に、採用選考において技術力や向上心、基礎知識の証明としてプラスに評価されるケースは多く見られます。ただし、実際の採用現場では検定資格の有無だけでなく、ジェルネイルの施術技術、コミュニケーション力、接客マナー、サロンの雰囲気に馴染めるかどうかも重視されます。

Q2. 独学でもネイリスト検定1級に合格することは可能ですか?

独学で挑戦される方もいらっしゃいますが、2級や3級に比べて難易度は上がります。1級はミリ単位の厚みや角度の歪み、アウトラインの審査が厳格なため、客観的に指導できる講師のチェックを受ける方が効率的と言われています。自社スクールでも、独学で伸び悩んでから受講をスタートされる方が少なくありません。

Q3. 1級に合格するには、どのくらいの練習時間が必要ですか?

個人の技術習得スピードやこれまでの経験値によりますが、一般的には2級合格後、数ヶ月から半年以上の練習期間を設ける方が多いです。週に数回、数時間の練習を積み重ね、モデルの手を使った通し練習を何度もこなす必要があります。

Q4. 試験本番でモデルの爪が折れてしまった場合はどうなりますか?

事前の爪の状態については規定が設けられています。規定以上の長さが残っていない場合やリペアの指が多すぎる場合、減点や失格の対象となるケースがあります。万が一のトラブルに備え、事前規定の詳細を主催団体の受験要項で必ず確認し、直前の爪の保護に努めることが大切です。

Q5. 1級とJNAジェルネイル技能検定上級はどちらを先に受けるべきですか?

どちらを優先すべきかは、ネイリストとしての将来像やサロンの求めるスキルによって異なります。サロンワークでジェルネイルをメインに扱う場合はジェル検定が実用的とされることもありますが、爪の構造理解やイクステンションの基礎を極めるためにネイリスト検定1級を先に目指す方も多くいます。ご自身の就職先や目的に合わせて選択することをおすすめします。


まとめ

ネイリスト検定1級は、合格率が約40%と決して易しい試験ではありませんが、取得に向けて身につけたイクステンション技術やファイリングの精度、道具を衛生的に扱う規律は、ネイリストとしての強固な土台となります。

サロンワークではジェルネイルが中心となる時代ですが、1級の課題を通じて得られる「指先全体のフォルムを美しく整える視点」は、月間1,500名以上のお客様を迎えるUNELMAのサロン現場でも大いに価値を感じる部分です。

受験を検討されている方は、日々の練習を積み重ね、最新の公式要項を確認しながら一歩一歩着実に準備を進めてみてください。詳細な試験要項やスケジュールについては、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)の公式サイトをご確認いただくようお願いいたします。


ネイリストを目指す方・開業を考えている方へ

UNELMAは、福岡でネイルサロン5店舗とアイサロン1店舗を運営しながら、
ネイルスクールとサロンの開業支援も自社で行っています。
現場を毎日回している会社が、そのまま教えているのが他のスクールとの違いです。

開業を考えている方には、次の記事もあわせてお読みください。


福岡で通うなら|salon UNELMA ネイルスクール

合格率は学び方で変わります。通って教わる道もあります。

UNELMAは、サロンに併設したネイルスクールを福岡県内3校で開いています
博多本店・天神店・小郡店)。教えるのは現役のネイリストで、
サロンがすぐ隣にあるので、検定の対策だけでなく実際の接客の流れまで見られます。

  • 1つの資格だけなら60,000円から始められます。「まずジェル初級だけ」「3級だけ」という方は、
    コースではなく単品でお申し込みいただけます
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  • 受講料は190,000円から。一般的なネイルスクールの相場40〜60万円に対して半額以下です
  • 卒業後は就職の紹介と開業のサポートまで続きます

コースは4つです。何級まで取りたいかで選んでいただけます。

コース 授業時間 取れる資格 受講料
スーパーライト 46時間 ネイリスト3級・2級/ジェル初級 190,000円
ライト 44時間 ネイリスト3級/ジェル初級・中級 220,000円
ベーシック 62時間 ネイリスト3級・2級/ジェル初級・中級 300,000円
スペシャリスト 100時間 ネイリスト3級〜1級/ジェル初級〜上級 500,000円

受講料のほかに、事務手数料がかかります。道具とテキストは、お申し込みの際にご相談して決めます。金額はそのときにくわしくご説明します。コースごとの受講料と取れる資格は
スクールの受講料のページにまとめています。

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お取りになる級によって道具代と検定の受験料が
変わるためです。検定の受験料は試験の主催団体へ直接お支払いいただくもので、
当校にお納めいただくものではありません。

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相談は無料です。どのコースが合うか分からない段階でも構いません。
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コースの中身と教室の場所をご覧いただけます。
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