最終更新日:2026年8月25日
結論から言うと、開業のしかたで10倍以上違います。
| 開業のしかた | 初期費用の目安 |
|---|---|
| 自宅の一室 | 30〜80万円 |
| マンションの一室を借りる | 100〜250万円 |
| 路面店 | 300〜800万円 |
そして、最も見落とされるのが「運転資金」です。
開業してすぐに売上が立つわけではありません。 初期費用とは別に、6か月分の生活費と家賃を持っておくのが安全です。
内訳を分けて考える
費用は3つに分かれます。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 物件費用 | 保証金、礼金、仲介手数料 |
| 設備・道具 | 施術台、椅子、ライト、ジェル類 |
| 運転資金 | 開業後、売上が安定するまでの生活費と固定費 |
「1と2だけ」を計算して足りなくなるのが、いちばん多い失敗です。
1|物件費用
自宅の場合
ほぼゼロです。 ただし次を確認してください。
- 賃貸なら「事業利用可」か(禁止されていることが多い)
- 分譲マンションの規約
- 住宅ローンの条件
借りる場合
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 保証金・敷金 | 家賃の6〜10か月分 |
| 礼金 | 家賃の1〜2か月分 |
| 仲介手数料 | 家賃の1か月分 |
| 前家賃 | 1か月分 |
家賃10万円の物件なら、契約時に80〜130万円が動きます。
マンションの一室(住居用)のほうが、路面店より初期費用は抑えられます。
2|設備・道具
| もの | 目安 |
|---|---|
| 施術台・椅子(1席分) | 5〜15万円 |
| UV/LEDライト | 1〜3万円 |
| ジェル一式(色を揃える) | 10〜30万円 |
| ファイル・ニッパー等の道具 | 3〜5万円 |
| 消毒器・オートクレーブ | 3〜10万円 |
| 収納・什器 | 3〜10万円 |
| 内装・照明 | 0〜300万円(物件による) |
| 看板 | 0〜20万円 |
ジェルの色を揃えるのに、意外に費用がかかります。
「定額メニューで50色から選べます」と謳うには、50色分の在庫が必要です。
3|運転資金(最も重要)
開業してすぐ、予約は埋まりません。
| 時期 | 現実 |
|---|---|
| 1〜3か月目 | お客様がほとんど来ません |
| 4〜6か月目 | 少しずつ増えます |
| 6か月〜1年 | リピーターがつき始めます |
この間も、家賃・光熱費・生活費はかかります。
目安として、6か月分の固定費と生活費を持っておいてください。
| 項目 | 月あたり |
|---|---|
| 家賃 | 物件による |
| 掲載料(ホットペッパー等) | 数万円〜 |
| 材料費 | 売上の10〜15%程度 |
| 光熱費・通信費 | 1〜3万円 |
| 生活費 | 人による |
集客にかかる費用
開業したことを、誰も知りません。
| 方法 | 費用 |
|---|---|
| ホットペッパービューティー | 月数万円〜。プランによる |
| ネイルブック | 月1万円弱 |
| ミニモ | 掲載は無料、成果報酬 |
| 無料(時間はかかります) | |
| Googleビジネスプロフィール | 無料。必ず登録してください |
| チラシ | 数万円 |
無料でできることから始めてください。
GoogleビジネスプロフィールとInstagramは、費用がかからないのに効果があります。
資金の調達
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 自己資金 | 最も安全 |
| 日本政策金融公庫 | 創業融資。実績がなくても借りられることがあります |
| 制度融資 | 自治体と金融機関の協調 |
| 補助金・助成金 | 後払いなので、当座の資金にはなりません |
補助金は「使ったあとで戻ってくる」ものです。 開業時の資金としては当てにできません。
融資を受ける場合、事業計画書が必要になります。
集め方(自己資金・創業融資・補助金の使い分け)は、ネイルサロン開業の資金はどう集めるかにまとめています。
費用を抑えるには
| 方法 | 効果 |
|---|---|
| 自宅から始める | 物件費用がほぼゼロ |
| 中古の設備を使う | 施術台・椅子は中古で十分なことも |
| 色を絞って始める | あとから増やせます |
| 1席から始める | 一人ではどのみち1席しか使えません |
| 内装を最小限に | 清潔感があれば足ります |
「最初から完璧に」を目指すと、資金が尽きます。
始めてから、売上に応じて足していくほうが安全です。
よくあるご質問
Q. 最低いくらあれば始められますか?
自宅なら30万円程度から可能です。 ただし運転資金がないと続きません。生活費6か月分を別に確保してください。
Q. 融資は受けられますか?
日本政策金融公庫の創業融資があります。 実績がなくても、事業計画書が認められれば借りられることがあります。
Q. 補助金はありますか?
時期と自治体によります。 ただし後払いなので、開業時の資金にはなりません。
Q. どのくらいで軌道に乗りますか?
6か月〜1年が目安です。それまでは赤字を見込んでおいてください。
Q. まつげもやりたいのですが
美容師免許が必要です。 ネイルとは扱いが違います。詳しくはネイルサロンを開業するまでの手続き一覧をご覧ください。
Q. 一人で始めて大丈夫ですか?
多くの方が一人から始めます。 ただし自分が施術している間、電話に出られないという問題が出ます。予約の受け方を先に決めておいてください。
ご相談ください
UNELMA では、開業を考えている方のご相談も承っています。
実際にネイルサロン5店舗とアイサロン1店舗を運営してきた経験からお伝えできることがあります。
- どこに店を出すか、どう選んだか
- メニューと価格の決め方
- 予約の受け方と、掲載媒体の使い方
- 開業してから最初の半年に何が起きるか
融資や税務の手続きそのものは、専門家にご相談いただく必要があります。 私たちがお話しできるのは、現場の実際です。
この記事は salon UNELMA が2026年8月25日に作成しました。
金額はあくまで目安です。物件・地域・規模によって大きく変わります。
融資・補助金の詳細は、金融機関および自治体にご確認ください。
この記事は金融・税務の助言ではありません。
開業の形ごとの相場
ネイルサロンを開業する形には、テナント出店のほかにも自宅サロンや賃貸マンション、シェアサロンなど複数の選択肢があります。
UNELMAが実際に出店経験を持っているのは「テナント」の形態のみですが、出店の形態ごとの一般的な相場感(出どころ:ネイルアットマイサロン、2026年9月確認)をまとめると以下のようになります。
| 開業の形態 | 初期費用の相場 | 毎月の固定費相場 |
|---|---|---|
| 自宅サロン | 50〜90万円 | 3〜20万円 |
| シェアサロン・面貸し | 30〜50万円 | 8〜50万円 |
| 賃貸マンション | 100〜190万円 | 15〜30万円 |
| テナント | 200〜300万円 | 25〜60万円 |
各形態にはそれぞれ特徴と注意点があります。
自宅サロン
- 初期費用相場:50〜90万円
- 毎月の固定費相場:3〜20万円
- 特徴:自宅の空き部屋を活用するため、物件の敷金や保証金といった入居費用を抑えやすい形態です。
- 注意点:プライベート空間と仕事場が混ざりやすい点や、自宅の住所を公開できるかどうかの判断、生活感を抑えるための工夫が求められます。
シェアサロン・面貸し
- 初期費用相場:30〜50万円
- 毎月の固定費相場:8〜50万円
- 特徴:既存のサロンスペースや設備を借りて営業するため、初期費用を比較的低く抑えてスタートできます。
- 注意点:席数や利用時間が制限される場合があるほか、売上に応じた歩合制や月額利用料の変動があるため、毎月の支払い条件を細かく精査する必要があります。
賃貸マンション
- 初期費用相場:100〜190万円
- 毎月の固定費相場:15〜30万円
- 特徴:居住用マンションの一室を借りてサロン空間を作る形です。プライベート感を演出しやすく、テナント物件よりも賃料を抑えやすい傾向があります。
- 注意点:居住用の賃貸物件では「サロン営業(事業用利用)」が禁止されているケースが多く、事業用利用の許可が得られる物件を見つける手間がかかります。
テナント
- 初期費用相場:200〜300万円
- 毎月の固定費相場:25〜60万円
- 特徴:路面店や商業ビルに出店する形です。人通りがある場所を選べば認知されやすく、複数席を置いてスタッフを雇用する拡大展開にも向いています。
- 注意点:保証金(敷金)が賃料の数か月分〜十数か月分と高額になりやすく、初期費用と毎月の固定費が他の形態に比べて高くなります。居抜き物件を活用できれば内装工事の負担を抑えられるため、相場の下限に近づけられるケースもあります。
ネイリストを目指す方・開業を考えている方へ
UNELMAは、福岡でネイルサロン5店舗とアイサロン1店舗を運営しながら、
サロンの開業支援を行っています。
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- 福岡でネイリストが独立する4つの道|業務委託・シェアサロン・自宅・自分のお店の費用と手元に残るお金
- ネイルサロン開業の資金はどう集めるか:自己資金・創業融資・補助金の使い分け
- ネイルサロンの開業届は出さないとどうなるのか
- ネイルサロンの開業に保健所の許可は必要なのか
- 自宅ネイルサロンの開業費用は、店舗型と何がどれだけ違うのか
- ネイルサロンの開業で失敗する人は、どこでつまずいているのか
開業を考えている方には、次の記事もあわせてお読みください。
ネイルサロンの開業を、UNELMAが一緒に準備します
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